2014年8月17日、台風11号が去った日本列島には低気圧が停滞し、連日雨が降っていたところ昨晩からの大雨で川が一気に増水し、地盤のゆるんだ大地を崩しました。
岐阜県飛騨地方にとって、2004年の台風23号以来の大きな自然災害で、SNSが普及してから本格的な災害となりました。

こんな時、市民が求めるのは「情報」です。雨はまだ降るのか、避難指示は出るのか、道路等のインフラはどうなのか、川の氾濫は、土砂崩れの可能性は・・・。
心配しかけるとキリがありません。

また、そんな中、交通機関は運行しているのか、万が一のときの生活物資はどうなのか、この事態の中で調達できるのか、こんな時役立つアイテムがあるのか・・・、また、被災した時の修繕・修理は対応してもらえるのか、買い替えが必要なものはすぐに手に入るのか・・・。といった身近な情報へのニーズも高まります。

これらの情報は大きく分けて、
(1)省庁や自治体が発信する情報
(2)生活者が身近に起こっている問題を解決するための情報
に分けられます。

一般企業や店舗が情報発信できることは後者です。

例えば、
・バスや列車などの運行状況
・電気、ガス、ガソリンなどのエネルギーに関する情報
・生活物資の在庫状況と営業情報
・緊急時に役立つ商品の紹介や活用法
などです。

これらの情報を、自社ホームページに掲載することはもちろん、SNSなどのタイムラインに流します。

SNSは、このような非常時に威力を発揮します。「商売情報はちょっと・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その情報で助かる人がいます、積極的に取り組みましょう。

このような事態で情報を流せるよう、Web担当者は日頃の備えが必要です。
自社に緊急時に人の役に立てる物やサービスはないか、を整理し、災害時用にブラッシュアップし用意します。それをホームページ上に掲載し、事態が起きた時には、その情報は人々に届きやすいよう発信準備を整えておきます。
「うちにはそんなものはないよ」と思いがちですが、どんな小さなものでも人々にとって役立つものがあります。当事者の視点で見なおしてみましょう。

案外見落としがちなのが「電話番号」の案内です。私事、実際にこの度の大雨で電話番号をネットで調べられず、電話帳で探したという苦労があました。Topページの目立つ位置に電話番号を必ず掲載することをお勧めします。

災害を特別なものと捉えず、必ず起きることという認識の上で、非常時に人々に役に立つ情報発信の備えをしておきましょう。必ず人々の役に立ちます。